ぴよぴよひなまつり

5秒でつけた名前で10年ネットやってる

自炊から学ぶ価値観

こんばんは。
最近あまりに暇なのでブログをしたためようと思います。
初めてブログで社会派淫夢します。

俺は家事の中で最も炊事が嫌いです。
家庭科の調理実習では洗い物のみ担当。包丁が苦手(女の子要素)。
卵焼きすら作れません。
3か月以上一切洗い物をしなくてもシンク・排水溝が汚れないレベルで料理しません。

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見た目もともかく、味も悪し!

そんな自分ではありますが、新型コロナの影響で飲食店が次々と営業停止し、外食産業が再起不能になりつつある昨今。
俺みたいな自炊ガチアンチにはとてもつらいです。
世界では既に外食店が全部閉店して自炊せざるをえない国々が続々と出てきているそうですね。勘弁してくれ。

うだうだ書きましたが、流石に生きるためには自炊をせざるをえないらしい。
自殺完了と言いたいところだが、ゴキブリ人間なので何やかんやで自炊します。

しかし今回は世間の「自炊は節約」という言説にだけは反論したいと思っている。
あくまで「自炊は娯楽・浪費である」と認めた上で俺は渋々やるのだ。
今回のコンセプトはこれです。

順を追って説明する。

 

(1)目に見えるコスト

自炊をするときのメニューは俺の場合、概ね下記のようになる。

・肉類(メイン)
・野菜
・1合弱程度の白米
・味噌汁
・お茶2杯or缶ビール1本

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#FGO女子 #シャドバ女子 #ポケカ女子



次に材料それぞれのコスト評価をする。

・肉類(メイン)・・・・・・300円
今回はスーパーで買ったもも肉300g弱で換算した。
成人男性はこのぐらい食べる・・・よな?

・野菜・・・・・・・・・・・50円
150gのパック野菜を半分食べた。

・1合弱程度の白米・・・・・75円
2kg1,000円の白米を1合(150g)食べる換算。

・味噌汁・・・・・・・・・・20円

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適当に楽天で見つけたものを拝借

調べたら32食596円で出てきたのでこれを参考に。

・お茶2杯or缶ビール1本・・・0~120円
お茶ならほぼ0円(水道代のみ)、ビールなら発泡酒で120円程度。

材料合計445円


勿論調理には光熱費が必要である。
肉を焼くガス代、炊飯器で炊く電気代、洗い物をする水道代&洗剤代etc…

それでも材料費と合わせて500円には届かないといったところでしょう。


一方、外食は800円(≒ラーメン1杯)を想定。
オタクなので。

自炊をすると目に見えて300円のコストダウンができると見込める。

まぁこういう感じでよく「自炊して節約しなよw」と馬鹿にされるわけですが。
ここからが本論です。

 

(2)目に見えないコスト

当然だが外食が高いのには理由がある。
言うまでもなく自炊をする、という手間が省けるからだ。

一体その"手間"とはどうなのかを次に評価する。
自炊は概ね下記のような流れになる。

・材料調達・・・30分
・調理・・・・・1時間(米を炊く時間を考慮)
・洗い物・・・・15分

自炊所要時間:1時間45分


一方、外食は店までの往復時間+店内待ち時間で概ね40分を見込む。

外食をすることで1時間の自由時間を得ていると考えられる。
逆に、自炊をすることで1時間の自由時間を失っていると考えられる。

(3)時は金なり

皆さんはアルバイトをしたことはあるだろうか。
俺もFGOにミリオン課金できる程度にはやっていたと思う。

アルバイトの時給はいくらだっただろう?
飲食店など接客業は概ね900~1,000円だろう。
ここでは分かりやすくするために900円/hとして換算する。

(2)で評価したところ、自炊は外食に比べ1時間失っている。
一般的な日本人がアルバイトをしたと考えると900円に相当する。
つまり、自炊をすると目に見えない900円を払っていることになる。

これを経済学では機会費用と呼びます。
興味があればミクロ経済学を勉強してみてください。初歩の初歩で出てきます。



さて、ここで(1)を振り返りましょう。
目に見えるコスト評価では300円のコストダウンをしていました。

目に見えないコスト込みでコスト評価をした場合、
自炊は600円のコストを支払って実施していることになることが分かるでしょう。


上記(1)~(3)より、「自炊は節約ではない」と分かるでしょう。
自炊は娯楽・浪費である。


"時は金なり"とはよく言ったもので。
かのベンジャミンフランクリンの名言ですね。
アメリカ合衆国黎明期の偉人です。

歩くと30分かかる道を、電車なら4分で150円で済むとしたら、誰もが合理的に電車を選ぶのではないでしょうか。

歩いて「150円節約した!」と豪語するのでしょうか?
歩くのを選択する人は運動不足を気にしているなど、金銭・時間以外の面に付加価値を見出した人でしょう。
人は時間を作るために車、洗濯機、電話などを発明してきたのだから。

 

(4)論理は感情に勝てない

・・・とここまで永遠と数値を並べるオタクをしたわけですが。
新型コロナで世界が大変になっているんだし、諸外国をちょっと軽く紹介しましょう。

東南アジアや欧米では自炊文化は東アジアほど発展していません。

特にタイのバンコクはマンションに全くキッチンがない物件が殆どです。
皆外食です。

意外と途上国の方が女性の社会進出が進んでいたりするのですが、こういった外食のニーズの高さを活かして活躍していたりします。
興味深いと思えば調べてみてください。

 

「自炊して当たり前」

そんなことを考えているのは我が国含めごく一部である。

女性の活躍する時代となり、誰もが時間をお金で買う時代になっているのだ。

しかし。
いや考えてみてほしい。

こんな説教を垂れるような男が受け入れられるのか?
特に女性に。

言うまでもない。
家庭的な男の方がモテるに決まっている。



ここで一つ補足する。
(1)(2)のコストはあくまで独身の場合である。
2人暮らし・3人暮らしの場合であれば金銭コストこそ2倍・3倍弱になれど、炊事時間は殆ど変わらない。"規模の経済"と呼ばれるものだ。

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俺たちの人生、CLANNAD



つまり非独身については、「自炊は節約」が成り立ち得るのだ。

独りぼっちの人間には自炊は娯楽・浪費である。
そう自分に言い聞かせながら、今日もツイッター・ゲームのみをする。
モテない男ロードまっしぐらなのだった。